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スレから生まれた聡ソング 『だって男の子だモン☆』 一家に一人 うるさくって迷惑な人 それが自分のねーちゃん 「漫画貸して」 「ゲームしよう」 「映画見よう」 いちいち僕の部屋に来て そりゃまあ抵抗はあるけど やっぱ☆憎めないんだ だってだって☆だってだって☆楽しいから デリカシーの意味 理解できてる? ノックくらいしろよな まぁ異性の部屋だし そういうの気にしちゃうから だって男の子だモン☆ こちらで聞けます
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聡と律でお出かけ中 梓「あ、律先輩!こんにちは」 律「おお梓か、おっす」 聡(あ、梓さん///) 梓「姉弟でお出かけですか?いいですね~」 律「今から映画観にいくんだ!梓は?」 梓「私は憂と待ち合わせです。あ、時間やばいんでそれじゃあまた」ヒラッ 律「ん、なんか落とし…男の写真?なんだ梓、こういうのが趣味なのか」ニヤニヤ 聡「!?」 梓「べ、別にいいじゃないですか!最近好きになったんですよ!それじゃあ」タタタ… 聡「!姉ちゃん!さっきの写真!どんなやつだった!!?」 律「ん~?え~っと野球の格好してた・・・」 聡「野球か!よーし」 ――――――――翌日の放課後 律「なー梓ー昨日の写真の事だけどさー」 梓「写真?写真ってもしかしてこれですか?」 唯「何~見せて見せて~ってこれプロ野球カード?」 紬「現役時代の王選手ね♪」 梓「最近たいやき(大正野球娘)見てから興味もって///」 梓「恥ずかしいので誰にも言わないでくださいよ!」 律「そういう事だったのか、今頃聡は・・・」 聡「ふんっ!ふんっ!」ブンブン 友人「いきなりどうした聡、素振りなんかして」 聡「ふ、写真の男を超えてやる!!」 ――聡の恋のゴールはものすごく遠くに設置された。――END?
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1 その他短編 ※澪ちゃん誕生日 投稿SS 2012年1月15日 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 超絶真相だが、いい話だなぁ(泣) この聡は綺麗な聡だなぁ -- (名無しさん) 2015-06-24 22 03 34 同人で梓聡とかあったのをなんか思い出しちまったw しかし養女とか、この澪はもしかしたら梓の実姉とか…なわけないな -- (名無しさん) 2013-01-15 23 52 41 澪が養女は確かにどうなってんだという感じだが、聡については個人的にはこのSSでもアニメでもOKだと思う。 -- (名無しさん) 2013-01-15 22 03 00 アニメ派でも聡がいるだけで萎える -- (名無しさん) 2013-01-15 14 34 03 養女とか流石に超展開すぎだよ… あと悪いな、俺は原作派だ。聡は認められねえ相談ってもんだ -- (名無しさん) 2013-01-15 14 03 37 澪ちゃん…誕生日おめでとう -- (名無しさん) 2013-01-15 13 43 24
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1 2 澪と聡 2011/02/25 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298566735 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る なんて爽やかなんだ… -- (名無しさん) 2016-01-17 23 23 51 最近、綺麗な聡作品を探してるが、割にあるもんだ。 -- (名無しさん) 2015-05-15 22 54 33 いい話だ -- (名無しさん) 2013-06-22 16 16 34 いーなぁ聡…うちが大好きな律と澪と三人で… -- (名無しさん) 2013-03-18 21 37 35 これは良い聡 -- (名無しさん) 2013-01-13 22 39 00 三人の距離感がたまらん お姉ちゃんしてる澪とか最高に可愛い -- (名無しさん) 2012-05-30 01 09 06 律と聡の姉弟仲良いの見るの大好きなんだよもう 澪も良いお姉ちゃんでいいな -- (名無しさん) 2011-05-10 06 29 00 こりゃたまらんわ 好物すぎる -- (名無しさん) 2011-05-10 02 46 16 うん…良いな、これ。 まさに弟してるよ。 -- (名無しさん) 2011-04-21 09 49 12 やっと聡が日の目を見る日が来た・・・感動。 -- (名無しさん) 2011-04-05 04 04 50
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澪「ごめんくださーい」ピンポーン 澪「……?」 澪「あのー」ピンポーン ガチャリ 聡「はーい。どちらさま――」 聡「あ」 澪「あ」 聡「……えっと」 澪「おっす、聡」 聡「お、おっす……」 澪「律は?」 聡「ね、姉ちゃんに用事?」 澪「まぁ、そんなところかな」 聡「あいにくだけど今家にいないんだよ」 澪「あれ? そっか」 澪「じゃあ出直すよ。たぶんまた来る」 聡「そ、そう……?」 聡「……」 聡「姉ちゃん、もう少ししたら帰ってくるかも」 澪「本当?」 聡「もしかしたらだけど」 聡「……」 聡「よかったら、上がって待ってたら?」 澪「いいの?」 聡「……悪いなんて言わないよ」 聡「それにうちに今、俺しかいないもん」 澪「えー、それは心配だなぁ」 聡「あ! ば、ばかにすんな!」 澪「あはは、そうだよね。聡、もうこんなに大きいんだし」 澪「中学生なんだしな」クスッ 聡(またそうやって!) 澪「でも、心配だから上がらせてもらうかな」 聡「上がるならはやくっ、寒いんだから」 澪「ふふ、はいはい」 聡「ジュースとお茶どっちがいいー?」 澪「へー……」 聡「な、なんだよ……目丸くして……」 澪「いや、聡ったらそういう気遣いするようになったんだなぁって」 聡「で、できたらおかしいのかよっ」 澪「ううん、聡偉いね」 聡「……~///」ドタドタドタ 澪「あれ?」 澪「……」ポチポチ、ポチポチ 聡「結局ジュース持ってきたよ……?」 聡「メール打ってんの?」 澪「んー? そうだよ」 聡「ふぅん……」 澪「なぁに、興味ある? 携帯?」 聡「べっつにー」 聡「ていうか俺携帯とか別にいらねーし全然興味ねーし」 澪「んー……いつかは聡も持つことになると思うなぁ」 聡「ないない! ありえないって」 澪「どうかな?」クスクス 聡「ちぇっ……賭けてもいいぜ」 澪「ぷふ、あはははっ」 聡「え、え?」 聡「じゃあ、俺……」 澪「どこ行くんだ?」 聡「どこって自分の部屋だよ」 澪「どうして?」 聡「どうしてって……」 澪「私は聡ともっと話したいんだけどなぁ」 聡「え!」 澪「こうして久しぶりに聡と話すことができたんだし。ねぇ、だめかな?」 聡「いや、えっと……だめとか……///」 聡「……げ、ゲームしたいから……」 澪「じゃあ、ゲームしてるところ見せて欲しいな」 聡「うぅ……」 澪「それがPSP?」 聡「そうだよ。知らないの?」 澪「実物は初めて見たよ。でもPSPって色んなことできるみたいだし、私も欲しいかも」 澪「それで、カセットは何だ? カセット」 聡「ダサい呼び方すんなよなぁ」 澪「べ、べつにそれぐらいいいだろっ」 ジャジャジャーン、ジャジャジャ 澪「わぁ、すごい。映像がきれいだ!」 聡「ふぅん……そんなこと気にしたこともないや」 澪「えー、きれいなのに。……このゲームあれだな」 澪「怪獣を倒すだっけ、そうそう狩るとかってやつだ!」 聡「怪獣……まぁ、怪獣ちゃあ怪獣か」ポチポチ 澪「ちょっ、ちょちょちょ!」 聡「は?」 澪「これ! 血が、血がブシューって出てるじゃないか!?」 聡「そりゃ、相手は生き物だし」 澪「い、痛々しい……最近のゲームってみんなこんなのばっかりなのか……」シュン 澪「……もっと可愛いゲームが好きだな、私は」 聡「そんなの面白くねーって。だせーもん」 澪「なんでだよぉ」ムスッ 聡「……」 聡(今気づいたけど、結構距離が……ち、近い……///) 聡(いい匂いがする……昔はこんな匂いしたっけかな……) 澪「あ、この猫は可愛いから許せるぞ!」ニコニコ ブチッ 澪「あれ、ゲームやめちゃうのか?」 聡「あ、飽きたの」 澪「そう」 聡「……」 聡「姉ちゃん来ないね」 澪「そうだなぁ、メール気づいてくれてるといいんだけれど」 聡「……」 聡「な、なんかお菓子持って来る」 澪「え!? そんなっ、気使わなくてもっ」 聡「持って来る!」 澪「うぅ……」ハラハラ 聡「ポテチしかなかったけど、どうぞ」 澪「あ、ありがとう……」 澪「……」 澪「……」チラ、チラ 聡「……食べないの?」 澪「あ、たっ、食べるよ! 食べる食べる!」 澪「うぅ……」 聡「もしかしてお腹いっぱい? それとも腹痛いの?」 澪「えっと、ね……いやぁ……あはは……」 澪「さ、聡が食べてよっ!」 澪「いっぱい食べて大きくなって欲しいんだ! 聡にはっ」 聡「ダイエット?」 澪「っ!?」ガガーン 聡「へへ、図星だね」 澪「あ、ち……ちがっ……///」カァァッ 澪「お願いっ、律には言わないでっ」 聡「え~、どうしよっかなぁ~」 澪「さとしぃっ」 聡「えっへっへー」 澪「……」ムスッ 聡(す、拗ねた……) 聡「ごめん。ちょっと調子乗りすぎちゃった」 澪「……別に気にしてない」 聡「澪姉ぇ……」 澪「え?」 聡「え?」 澪「……ぷっ」 澪「ふふっ、あはは……うふふふっ」クスクス 聡「ど、どうした?」 澪「あはははっ、いや、聡! やっと私のこと……ふふっ、呼んでくれたなぁって」 聡「え……あっ」 聡「……///」 聡「……」 澪(なんかよくわからないけど拗ねちゃった) 澪「別にからかったわけじゃないんだぞ? 聡」 澪「久しぶりに私のこと呼んでくれて嬉しかったんだぁ……」 澪「だって、聡ってば恥ずかしがっていっつも」 聡「お、俺がいつ恥ずかしがったんだよ!?」 澪(お……) 聡「そんな覚えない!」 澪「えー、恥ずかしがってたぞ?」 聡「ないよ!」 澪「本当に?」クスクス 聡「あ゛ぁぁーもぉぉっ!!」 聡「にしてもなんでダイエットなんてしてんさ」 澪「おいおい、まだ言うか……」 聡「澪姉は全然太ってないじゃん」 澪「そ、そう見える?」 聡「あ、やっぱデブだぁー」 澪「さ、聡ぃっ」 聡「あはははは!」 聡(女の人ってなんでそんなにダイエットとかしたがるんだろう?) 澪「次言ったらぶつぞ……」 聡「おっかねー! 澪姉ってばいつからそんなに暴力的になったんだよ」 澪「さぁ? どこかの誰かさんのお姉さんのせいじゃないかな」 聡「も、申し訳ない……」 澪「にしても、聡変わったね」 聡「え? ……ど、どこらへんが?」 澪「うーん、なんて言えばいいのかな」 聡「なんだそれ」 聡「それ言うなら澪姉だってすっごく変わった」 澪「私?」 聡「小学生のころはもっと、すっげぇ照れ屋で恥ずかしがり屋で……」 聡(こんなにお姉さんっぽくなかった!) 澪「……まぁ、人ってどんどん成長していくものなんだよ。あの頃のまま大きくなるなんてありえないんだ」 澪「色んなこと覚えて、さ。良いことも、悪いことも」 聡「へー……」 澪「だから、聡も同じ。大人の階段登り始めたばかりだろうけどな」クスッ 聡「なんかムカつく……」 聡「ねぇ、澪姉。覚えてる?」 澪「ん?」 聡「昔さ、こんな感じでウチに二人っきりになったこと」 澪「……いつだっけ? 小学生のころ?」 聡「うん」 澪「んー、ちょっと覚えてないかなぁ」 聡(自分に都合が悪いことは覚えてないのか) 聡「澪姉ってばいくつか歳離れてる俺にでさえビクビクしててさ」 澪「は、ははは……///」 聡「俺が一生懸命話しかけてもボソボソボソボソって聞き取れないぐらいの声でしゃべって」 聡「正直、よく姉ちゃんの友達でいられるなぁってずっと思ってたよ!」クスッ 澪「……」 澪「だよなぁ」クスッ 澪「それもこれも、律が私にしつこく迫って来たのが原因だ!」 聡「その言い方だと姉ちゃん完全男だよっ」 聡「ねぇ、姉ちゃんのこと。嫌いじゃないよね?」 澪「え!? な、なんでそんなっ」 聡「いや、なんとなく」 澪「……嫌いじゃないよ。そうだったら今ここにいること自体がおかしいだろ?」 聡「まぁ……」 澪「す、好きっていうのもあれだけど……律は私の大切な友達」 澪「律が友達になってくれたから、今の私がいるんだ」 聡「そ、そっか……」 澪「もちろん。その弟の聡だって私の大事な友達だよ」 聡「え!?」 聡「あ、あっそ……!」 聡(なんかついでにみたいな言い方……)ムスッ 聡「じゃあ姉ちゃんが澪姉の友達じゃなかったら俺は友達じゃなかったってことだね」 澪「そ、そういうわけじゃっ」 澪「うーん……でもどうなんだろうね」 聡「は?」 澪「もしかしたらさ、私と律。私と聡が出会ったのは偶然とかじゃなかった……とか」 聡「……はい?」 澪「う、運命とか!」 聡(よ、よくそんなこと恥ずかしがらずに言えるなぁ……) 聡「へぇ」 澪「運命……出会い……」 澪「あ、なんか良いインスピレーションが頭に」 聡「?」 澪「すっかり外暗くなっちゃったな」 聡「大丈夫なの? 帰り」 澪「まぁ、うん。なに? 聡が私と一緒に帰ってくれる?」 聡「なんでそうなるんだよ! 言ってない!」 澪「あはは、ごめんな」 聡「……ど、どうしてもって言うなら家まで送ってやらないことも…………」モゴモゴ 澪「ん? 聞き取れなかったよ。もう一回言ってくれない?」 聡「……///」 澪「聡?」 2
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聡「み、澪姉のでーぶっ!」 澪「なっ!?」 ゴツン! 聡「っ~……」ヒリヒリ 澪「さすがにデリカシーがないぞ」 聡「み、澪姉のゲンコツは姉ちゃん以上の威力があるよ……」 澪「それは褒め言葉として受け取っておこうかな」 聡「マジかよっ」 聡「……」ジー 澪「……どうしたの? 手なんか見つめて」 聡「いや、澪姉の手の大きさは俺と同じぐらいかなって」 澪「っ!!」 澪「うわああんっ」ブンブンッ 聡「いたいっ、痛いってば!?」 澪「……」 聡「て、手が大きいからって拗ねることないでしょ?」 澪「うるさい……」 聡「あー……ほ、ほら! 手が大きいから澪姉はベースが上手いんだよ!」 聡(いや、手の大きさはまた違うか……) 澪「あれ?」 澪「私がベース弾いてるところ聡に見せたことあったか?」 聡「え? ああ、姉ちゃんから学園祭でやってた演奏のDVD見せてもらったんだよ」 澪「あいつ、家になんで持ち帰ったのかと思ってたらそういうことだったのか」 澪「それって去年のやつ? それとも今年の?」 聡「ううん。澪姉たちが1年のときの……」 澪「 」 聡「澪姉? あ、あれ?」 ガチャリ 澪・聡「あ」 律「ただいまー」 聡「おかえり。澪姉が待ってるぞー」 律「へ? 澪?」 澪「律、遅かったじゃないか。メールしたのに」 澪「ていうか今日スコア取り来るって言ってたでしょ?」 律「そ、そうだったっけ。いやー、ごめんごめん!」 律「携帯、部屋に置きっぱで外でてっちゃってたからさ」 澪「もうっ」 聡「うちのダメ姉が申し訳ない」 澪「まったくだよ」 律「ふ、二人で私をいじめんなぁ~!」 律「澪、せっかくだしウチで夕飯食べてけよー。なんか悪いことしちゃったし」 澪「いいの?」 律「聡が是非っ、だってよ」 聡「おい!?」 澪「ふぅん……じゃあ、聡が言うなら仕方がないな。ご馳走になります」 聡「あー、好きにしろよちくしょう!」 律・澪「あははっ」 律「待ってろよー? シェフ田井中が腕によりをかけてハンバーグ作ってやるから」 澪「あれ、またハンバーグ?」 聡「姉ちゃんはメニューに困るとすぐにハンバーグなんだな、これが」 律「文句言うならお前の分ぬーき」 聡「し、シェフ田井中のハンバーグは世界一だよ!」 律「ん、よしよし」 澪「姉弟だなぁ……」 律「はい。たーんと召し上がれっ」 澪「やっぱりご飯はつけるんだな」 聡「うちはみんな米好きだからさ、澪姉んちはパン?」 澪「ん、どっちも好きだと思うよ」 律「……お前たち。よーく目の前のご飯を見てみるがいい」 澪・聡「?」 律「ただの米ではない! 十殻米なのだ!」 澪・聡「お、おおぉ……?」 律「私が求めていたリアクションとちがーう!」 澪「なんだよそれっ」クスッ 聡「ねぇ、もう食べていい? 俺けっこう腹減ってるんだけど」 律「ちくしょー! 勝手に食べろよぅっ!」プンプン 聡「ふぅ、満腹」 律「おいおい、育ち盛りがおかわりなしなのか?」 聡「腹八分目って言うでしょ? ていうか姉ちゃんは常に大盛りでだしてくるからこれでいいの」 澪「あ、確かに律ってやけに多く盛るよな! 昔からそうだった」 聡「昔?」 澪「うん。小学校での給食のときに……」 小律「はい! 澪ちゃんの分!」デデーン 小澪「り、律ちゃん……これじゃあ多すぎて食べられないよぉ……」 小律「ダメだよー。いっぱい食べなきゃ大きくなれないもん!」 小澪「うぅ……」 澪「ってことが」 聡「想像つくなぁ」 律「で、でも! そのお陰で澪大きく成長できただろ! 身長とか、胸とか!」 澪「……こっ、このっ///」 ゴチーン 律「いちゃいっ!! な、なんで殴る!?」 聡「でも姉ちゃんはいっぱい食べてもあんま大きく成長しなかったな」 律「わあぁー!! うるさいやい、うるさいやい! 私はこれから大きくなるんだいっ!」バタバタ 澪「……フッ」 律「きぃー! 見たかあれ! 今あいつ鼻で笑ったぞ!?」 聡「騒がしい姉だよ……」 律「ほんとにもう帰っちゃうの?」 澪「うん。そろそろおじさんたちが帰ってくるころだろ? 長居したら迷惑になるし」 聡「別にそんな気にしなくていいのに……」 律「あ、聡ぃ。お前もしかして澪ともっと一緒にいたかったんじゃないのー?」ニヤニヤ 澪「え、そうなの?」 聡「あ……いや、別に…………なんでもねぇよ///」 澪「……ふふっ、それじゃあ。ばいばい、律、聡」ガチャリ 律「うん。暗いから気をつけて帰りなよー」 聡「……」 律「聡? なにボーっと……ははーん」 律「さ・と・しくん。 お姉ちゃん命令だ。澪を家まで送ってきな」 聡「は? な、なにを勝手なっ」 律「いいから。ほら!」ドン 聡「うわわっ!?」 ガチャリ 聡「あ、姉から家を閉め出されてしまった……!」 澪「聡?」 聡「わあぁっ!?」 澪「!」 聡「って、澪姉……」 澪「なに急に大きな声あげて……もう、びっくりしちゃったじゃないか」 澪「それで? どうかしたの?」 聡「あ……えっと、その、い……い……」 澪「ん?」 聡「……家まで送るよ。澪姉一人だと……その、心配だから」 澪「!」 澪「……へぇ」 聡「なんだよ……」 澪「ううん。なんでも! じゃあ帰ろうか、聡っ」クスッ 澪「あ、見ろよ。この公園」 聡「ん?」 澪「覚えてる? ここで昔よく遊んだよね」 聡「そうだね……」 澪「いつからだろうな。ああやって遊ばなくなっちゃったのは」 聡「澪姉が大人になってから」 澪「え?」 聡「な、なんでもない!」 澪「……さっきさ」 澪「大人の階段がなんとかって話したけど、実際まだ私は子どもだよ」 澪「大人になりたがりの中途半端な大きな子ども」 聡「……」 澪「変わらなかったんだ。なにも」 聡「うん。たぶん知ってる」 澪「ふふ、聡は大人だな」 聡「姉ちゃんはいつまで経ってもガキのまんまだよな」 澪「あははっ、そうだな」 澪「でもあれが律なんだよ」 聡「かなぁ?」 澪「うん」 澪「律は律。聡は聡。私は私」 澪「このまま、変わらないままでいたいな」 聡「そんなの大人になったらわからないんじゃないの?」 澪「……どうかな」 澪「私はいつまでも今の私を忘れずにいたいよ。大人になっても」 聡「そっか」 聡「……俺たちってさ、大人になったら大人になれるのかな?」 澪「わからない。なってみなくちゃ」 聡「澪姉は高校卒業したら大学生?」 澪「まだ受験してもないんだからそれはまだわからないよ」 聡「でも、卒業したらどこ行くの?」 澪「……できれば大学に行って、みんなとバンドし続け……」 澪「……し続け」 聡「え?」 澪「ねぇ、聡。私、律たちと離れたくないよ……」 澪「みんなとずっと一緒にいたい……!」 聡「で、でも澪姉は姉ちゃんとは違う大学目指すんでしょ? だったら……」 澪「……あはは、私って臆病っていうか、寂しがりっていうか」 聡「?」 澪「決めた!」 聡「え!? な、なに急に……?」 澪「聡! 私もみんなと一緒のところに行く! もうしばらく離れない!」 聡「ほ、ほんと突然だっ」 聡「でもそれってそんなに簡単に決めていいこと?」 澪「だからいっぱい悩んだ。すごく悩んだよ。その上でこういうこと言ってるんだ!」 聡「あははっ、澪姉はガキだなぁ!」クスッ 澪「言ったろ? 私はまだ子どもだって」 聡「はいはい。よーくわかりましたよ」 澪「ふふ、聡は私のいい理解者だな」 聡「ま、姉ちゃんの弟やってるぐらいだからね」 聡「……あ」 澪「もう家着いちゃったな」 聡「う、うん」 澪「ごめんね。ここまで連れてきちゃって」 聡「俺が送るって言ったんだからいいの。気にしないでよ」 澪「そっか、ありがとうな。聡」 聡「うん。それじゃあ俺はこれで……」ス 澪「聡!」 聡「え?」 澪「ほんとにありがとう。大好きだ」 聡「!?」 聡「……う」 聡「お、おう……///」 聡「ただいまー」 律「おっかえりー。ちゃんと送れた?」 聡「しっかり輸送してきたよ」 律「ん、上出来、上出来。褒めてあげちゃう」ナデナデ 聡「だっっ、そういうのやめてよ! うっとおしいなぁ、もうっ」 律「可愛い弟だからこうしたくなるんだろ~」 聡「可愛くない姉」 律「前言撤回、憎たらしい弟めっ!」ビシッ 聡「いてぇよっ!」 今日の私の弟はちょっぴり大人に見えました。 聡のくせに生意気だっつーの。 おしまい 戻る
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※ 元ネタ 泣けるコピペ姉妹の盃 律「手作りのカチューシャ」の続編 律「聞け聡!大事な話がある」 聡「何だよいきなり」 律「もうすぐ澪の誕生日だ」 聡「そうだね」 律「実はプレゼントとか何にも考えてない!」 聡「それでも幼馴染みかよ…」 律「そこでだ!何か知恵を貸してくれ聡」 律「お前だって澪には世話になって来ただろ?」 聡「まぁ確かに」 聡「でも、高校生の欲しい物なんてわかんないよ」 律「よしっ!ムギも唯も梓も呼ぶから何か知恵を出せ聡」 聡「ち、ちょっと姉ちゃん///」 唯「りっちゃん来たよ~」 紬「お邪魔しまーす」 梓「お邪魔します律先輩」 律「おー良く来てくれたな上がってくれ」 聡「ど、どうも弟の聡です///」 唯「あ~聡君だ~」 紬「貴方が聡君ね~」 梓「律先輩が何時も自慢してるよ」 聡「い、いやその///」 律「じ、自慢なんかしてねーし///」 唯「りっちゃんの誕生日にカチューシャ作ったんだよね」 紬「澪ちゃんとりっちゃんの為に毎朝、神社にお参りしてたのよね~」 梓「私の弟になろうよ」 聡「///」 唯「聡君が照れてるよ~」 律「だぁー!もう良いだろ///」 律「それよりも澪の誕生日をだな///」 唯「おぉ!そうだった」 紬「その前に澪ちゃんとの仲良しエピソードよね」 梓「私も是非聞きたいです!」 唯「聡君、何かないの?」 聡「そ、それは恥ずかしいです///」 唯「残念じゃ…無念じゃ」 律「み、皆は澪へのプレゼント考えたのか?」 唯「私は雑貨屋さんで澪ちゃんが好きそうな可愛いマグカップ見つけたからそれを渡すよ」 紬「私は可愛い詩集よ~」 梓「私は綺麗な風景画の写真集です」 律「やっぱり澪には可愛い物か綺麗な物だよな~それはそれで悩むな…」 紬「特別な事は要らないんじゃないかしら?」 唯「私もそう思うよ~澪ちゃんとりっちゃんと聡君の関係に特別な事は要らないと思うよ」 梓「私もそう思います」 紬「もう、りっちゃんと澪ちゃんは姉妹で聡君は二人の弟なんだから」 律「よし!皆で最高の誕生日パーティーにするぜ!」 律「聡、お前も参加するんだぞ?」 聡「お、俺も?」 梓「そりゃそうだよ、聡君のもう一人のお姉ちゃんの誕生日なんだから」 聡「で、ですよね」 律「姉妹か…」 聡「姉ちゃん、まだ気にしてたのか?」 唯「じゃあ、私達はそろそろ帰るよ~」 紬「りっちゃんまたね」 梓「お邪魔しました」 律「お、おうまたな」 聡「姉ちゃん、澪姉はそんな事思ってないって」 律「うん…」 聡「きっと大丈夫だよ」 誕生日当日 律「澪誕生日おめでとう!」 唯「澪ちゃん誕生日おめでとう~」 紬「おめでとう澪ちゃん」 梓「おめでとうございます澪先輩」 澪「あ、ありがとう何か照れるな///」 聡「澪姉、おめでとう」 澪「ありがとう聡」 唯「ところで澪ちゃん!」 澪「何?」 紬「聡君とりっちゃんとの仲良しエピソードを是非!」 梓「是非聞かせて下さい!」 律「お前ら、どんだけ聞きたいんだよ…」 聡「あ、あの皆さん…」 澪「いいよ、私にとって忘れられない出来事を話すよ」 律「澪?まさか…」 澪「最初に言っておくけど、これは皆だから話すんだからな」 中学生時代 律「資料整理なんてだるいよな~」 澪「そう言うなよ仕方ないんだから」 律「おっ?名簿だ!」 澪「見とれてないで早くしろよ」 律「わかってるって♪あっ!」 澪「どうした?律」 澪「こ、これって…」 唯「養女って書いてあったの?」 紬「じゃあ、澪ちゃんのご両親は…」 澪「うん、本当の両親じゃないんだ」 梓「そんな…」 澪「今考えると血の繋がりなんて大した事じゃない」 澪「私を愛して本当の娘みたいに育ててくれた両親に対して失礼だよな」 澪「でも、あの時は目の前が真っ暗になって家に帰ってどんな顔をして両親に会えば良いのかわからなかったんだ」 澪「落ち込んで動けなくて…公園でずっと座ってた」 梓「その時に傍に居てくれたのが律先輩だったんですね」 公園 律「澪、大丈夫だって!澪のお父さんはカッコイイし、お母さんだって美人だぜ!」 澪「う、うん…」 律「それに凄く優しくて暖かいよ」 澪「…」グスッ 律「澪…」 聡「うん?あれは姉ちゃんと澪姉?澪姉泣いてるのか?」 聡「姉ちゃん、澪姉」 律「お、おう聡」 聡「澪姉、何で泣いてるの?」 澪「…」グスッ 律「実はな…」 聡「そうだったんだ…澪姉元気出して」 澪「うん…」グスッ 律(どうしよう…そうだ!) 律「よーし!ならば澪!私と今から姉妹の盃を交わすぞ」 澪「えっ?」 聡「姉ちゃん、それ昨日やってた映画じゃん…」 律「聡、お前も澪と姉弟の盃を交わせ!」 聡「姉ちゃん…うん!」 澪「律、聡?」 律「アイスのカップが残ってた」 聡「俺、水汲んで来るよ」 律「さぁ、これで私達はみんな姉弟だからな!」 律「いいか澪?盃の契りは血の繋がりより強いんだからな?」ニカッ 聡「お、俺はずっと前から澪姉をもう一人の姉ちゃんだと思ってたからな!」 澪「律、聡…」 澪「うっ…うわぁぁぁん」 律「よしよし」なでなで 澪「あの時、あの出来事があったから私は両親と今まで通りに接する事が出来た」 澪「泣きじゃくってしまって、きちんとお礼が言えなかったから今改めてお礼を言わせて貰うぞ」 澪「ありがとう律」 澪「ありがとう聡」 律「み、澪あの時はごめんな…」 澪「な、何でだよ律」 律「あの時、私が声を上げなかったら…平静を装ってたら澪を悲しませずに済んだのに…」 律「わだじがぁわだじがぁ…わだじのせいで澪をながぜでぇ」ぽろぽろ 澪「律…」 律「ごめん…ごべんなざぃ」 聡「姉ちゃん!澪姉はそんな事絶対に思ってないって!」 澪「馬鹿だな律」ぎゅっ 澪「聡の言う通りだぞ?そんな事思ってる訳ないじゃないか」 律「澪…」グスッ 唯「そうだよりっちゃん!」 紬「澪ちゃんはりっちゃんと聡君が傍に居てくれたから乗り越えられたのよ」 梓「そうですよ!澪先輩はそんな人じゃありません!それに律先輩も聡君も立派だと思います!」 澪「大好きだぞ律」ぎゅっ 律「うん」グシグシ 唯「ねぇ!それじゃ軽音部で改めて姉妹の盃を交わそうよ!」 紬「私も皆と姉妹の盃を交わしたいわ!」 梓「私もです!」 聡「じ、じゃあ僕はこれで」 澪「聡、お前も皆と盃を交わそう」 紬「そうよ聡君!」 唯「あずにゃんが軽音部の妹なら聡君は弟なんだよ!」 律「よーし!皆準備はいいか?せーの」 澪律唯紬梓聡「乾杯!」 律「そして、更に!」 澪「?」 律唯紬梓聡「生まれて来てくれて本当にありがとう!お誕生日おめでとう」 澪「皆、ありがとう本当にありがとう!」 終 戻る
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――― ―― ― 乾杯してから数分、酒が入った事もあってか、場の盛り上がりは一層高まって行った。 おそらくそれは、後に起こるとんでもない展開への警鐘だったのかも知れないけど、そん時の私達にはそんな事、予測できる由もなかったわけで…… 律「ん~~……いいなぁ、この感じ…♪」 私は上機嫌に別の酒を注ぎ、それを飲み干す。 これも信代一押しの梅酒で、酸味が若干あるけど、さっきのに比べたらだいぶ飲みやすい方だった。 律「おほ、梅酒って案外飲みやすいんだなぁ……ねえ、唯もどう?」 梅酒を唯に勧めてみる、さっきのに比べたら苦みはあまり無いし、これなら唯でもさっくり飲めるんじゃないかな? 唯「えへへ……うんっ♪ いただきまーすっ」 そうして私の注いだ酒を火照った顔で一気に飲む唯だった。 ……ありゃ、もう出来上がってんのかな、こいつ。 律「おいおい…まだまだあるんだから、そんな一気に飲まなくても……」 唯「今日はとくべつだよぉ~、ね、ムギちゃん♪」 紬「ええ、でも唯ちゃん、あまり飲みすぎないようにね?」 ムギはムギで確かに顔は若干赤くなってるけど冷静そうに見える。 けど…… 紬「うふふ……えへへへへ…♪ うふふふふふふっ♪ 酔って赤くなってるりっちゃんと唯ちゃん、可愛いわぁ……♪」 意味もなくいつも以上に笑っている辺り、ムギもしっかりと酔っ払っているようだった。 ……もしかして、ムギって笑い上戸なのかな? 唯「ひっく……ちょっとすっぱいけど……えへへへ……おいしいい~~♪ りっちゃん、もう一杯飲んでい~い?」 律「ああ、まだまだあるからいいけど……唯、マジで飲みすぎんなよ…?」 唯「えへへへへ……♪ だいじょーぶっ! ふんすっ!」 紬「あらあら、唯ちゃんったら…♪」 律「ま、とりあえず唯はムギに任せておけば大丈夫かな……えと、澪は……」 隣で無言になってる澪に声をかけてみる。 初めての事に緊張でもしてるのか、固まったように動いてないけど、大丈夫なのかな? 律「みーおー♪ えへへ、澪ももう一杯どう?」 澪「……ああ、ありがとな……」 唯やムギに比べると随分落ち着いている澪だった。 …澪は酔ってもあまり変わらないのかな? 律「へへへ……こうして澪と酒を交わせる日が来るなんてなんか不思議……ささ、どうぞどうぞ」 澪「……いただきます」 澪「んんっ…………ふぅ……美味しい……」 私の注いだ酒を一気に空ける澪だった。 ……ありゃ、てっきり1杯で潰れそうなイメージあったけど、結構豪快に行くのな……意外。 澪「……………うん、おいしい……♪」 律「一気に行ったなぁ……大丈夫?」 澪「…うん…律……ありがとな……」 そう、少し赤くなった顔で、澪は優しく微笑んでくれた。 律「いいって、私も、こうやってみんなで飲めるの、楽しみだったからさ」 澪「律は優しいなぁ……いっつもみんなの事考えてくれて……ほんと、律に会えてよかった……」 律「んもー、そんなに褒めるなって……照れるだろ?」 澪「……りつ………」 律ん~? どーした澪?」 言いながら私の背後に回り、子猫の様に甘えて来る澪。 ――その時だ。 ――ちゅっ… 律「…………へ?」 突然、唇に柔らかい感触がした。 一瞬何事かと思ったが、私の手をがっちりと掴み、目の前にあるうっとりとした澪の顔を見て、私は私の身に何が起こったのかを瞬時に理解した……。 私、今……澪と…………き……キキ………キス…………ッ 律「………え………ええええええええっっっ!?!?!?!?!?」 唯「わお!! 澪ちゃんたら大胆!!」 紬「え? み、澪ちゃん今何をしたの!? 澪ちゃん??」 澪「へへへ……律のはじめて……いただいちゃった……///」 律「………………っっっっっっっ!!!!! み……澪ーーーーっっっ!!!」 澪「うふふふっっ…………えへへへへへ……っ♪」 咄嗟に唇を抑えながら、私は澪から後ずさる。 今こいつ、私に………!! 律「………っっっ!!! みお……っっ!! お、お前いきなり何すんだーーーー!!!」 顔が赤くなるのが自分でも分かる。 でもこれは酒に酔ったのもあるが、それ以上に澪の突然の奇行によるのもあった……つーかそれがほとんどだ! 澪「……えへへへ…っ 律の唇……すごく柔らかかった……♪」 私の動揺とは裏腹に、まるで悪戯をした子供のような顔で笑っている澪だ。 こいつ……まさか……!! 律「澪……お前まさか酔ってる?」 澪「だいじょーぶ、私は普通だよ…♪」 絶ッッ対大丈夫じゃねえ!! 顔色こそ若干赤くて普通と変わらないけど、間違いなく澪は酔っ払ってやがる。 ……まさか、酔った澪がこんな風になるとは思わなかった……。 普段のこいつなら、こんな事絶対にしないだろうし、どっちかってえとそれは唯がよくやる事だ。 むしろ、こいつならそんなシチュエーションを想像しただけで卒倒するに決まってる……! ……酔うとキス魔に変貌……それが、澪の正体だったなんてなぁ……。 澪「………………律ぅ……」 澪はうっとりとしたような眼で私をじっと見てる…… やばい、こいつ……完全に初めの1杯で出来上がってる……!! まさか、たかだか1杯の酒ででこんなになるだなんて…… これがよく大人が言う酒の恐ろしさなのか、それとも単に澪が人一倍酒に弱いのか、今はもう分からないが、今更ながらに自分のしでかした事を後悔し始めている私だった……。 紬「澪ちゃんいいわあ……すっごくいいわぁぁぁぁ♪♪」 唯「ふえぇ……澪ちゃん……すっごく色っぽく見えるよぉ……」 唯とムギは人の気なんて知らず、完全に傍観を決め込んでいやがる。 律「唯もムギも見てないで私の気持ちを少しは……」 律「って……よくよく考えたら、なんか二人だったらすんなり受け入れそうだよなぁ……あははは……」 澪「えへへへ………ねえ律……もう一回……ね?」 律「待てコラおい、あ……あたしにそんな趣味は!」 澪「照れるなよ……いつもの律らしくないよ??」 律「お前こそいつもの澪じゃないだろ!!」 澪「うふふふふふ………ねえ律……」 律「ちょっ!! み…澪……や、やめ……っっ!!」 尚も澪は私に擦り寄って来る……。 どーにかしようと他の二人に助けを求めてみるけど、ムギも唯もその光景を楽しそうに眺めてるだけで助ける気なんて微塵もない。 むしろムギに至っては「澪ちゃんもっと強引に!」なーんて事を言っている。 冗談じゃない、あたしにそんな趣味は毛頭ないし……いくらなんでもあり得ないだろ、女同士でなんて!! にじり寄って来る澪から後ずさり、なんとか距離を開けようとしたその時、居間のドアから弟の聡が顔を覗かせた。 聡「ねーちゃんにお客さん来たよー……って、あれ? みんな酒飲んでんの?」 律「あ、ああ、そ、そっか……き、きっと梓達が来たのかな?? な、なあ澪、梓達も来たみたいだし……そろそろ……」 澪「さとし……」 聡「……え??」 律「え? おい…澪」 私ににじり寄る体制のまま澪は顔を聡の方に向け、今度は聡をじっと見つめている。 そして、獲物に狙いを定めた雌豹のように聡に近付いて行く……。 澪「さとしぃ~~♪」 唯「をを!!! 今度は澪ちゃん聡君??」 紬「…チッ」 律「おいムギ、なんだ今の舌打ちは」 聡「み、澪さん、どーしたの? って……ふえ??」 澪「聡は可愛いなぁ~~~……律の弟なんかやめて私の弟にならないか……? なあ、さとし~~」 胸元を無駄に開け、完全に聡を誘惑してやがる。 ただのキス魔ならいざ知らず、男女見境なくここまで変わるかこいつは……! って冷静に分析してる場合じゃねえ。 さすがに弟の貞操が酔っ払いに…それもあたしの親友に持ってかれたなんて、姉としては容認できる話じゃないからな。 聡「え……えっと………その……っっ!!」 澪「聡…………」 澪の顔が聡に急接近する。 律「こんの……戻って来いこのバカ!!」 ――かこーんっ! 咄嗟に空き瓶を澪に投げつけ、澪を聡から引き離す。 律「なーに私の弟誘惑してんだこら、そして聡もまんざらな顔してんじゃねえ!」 聡「………//////」 澪「痛いなぁ……律、もしかしてやきもち? も~~、かわいいなぁ律は……///」 ……ダメだ、こいつ早く何とかしないと……。 律「む…ムギ、唯! 澪を…澪を止めてくれー!」 澪「りつぅぅぅ~~~♪」 律「だーー! お前は離れろ~~!!」 紬「いいわぁっっ……澪ちゃん、すっごくいいわぁぁ♪♪」ポワポワポワ… 唯「えへへ、仲良しだねえ二人とも」ニヤニヤ… 律「こいつらもダメだ……」 聡「あ…あのその、お、おれ……! 失礼しましたっっ!!//」 律「あ、ああ……お前はもう向こう行ってろ」 律(……夜中に変な事してなきゃいいけど……) そんなどーでもいい事が頭をよぎるが、そんな事とはお構いなしに澪が服を脱ぎ、四つん這いの姿勢で私に近付いてくる……。 右に左に揺れるそれがまた無駄にエロく見えて逆に腹立つ、つーかどこのグラビアのビデオだコラ、お前そんなキャラじゃねーだろ。 澪「律………」 律「まずお前は服を着ろ、そして正気に戻れ」 澪「だって……暑いんだもん……律も一緒に……ね?」 紬「ぶっ……!」 唯「ムギちゃん鼻血! 鼻血!!」 紬「どんと来いです…」 だあああ!! 収集着かねえなおい!! このまともな人間が皆無な状況をどーしたもんかと考えあぐねいていた時、居間のドアが開かれ、見知った顔が3人上がってきた。 まずい、今はまずい……! 梓「こんばんわ~、みなさんお久しぶりでーす♪」 憂「すみません、遅れちゃって…あれ? なんかすっごく盛り上がって……」 純「りつせんぱーい! 入りますよー?」 律「梓!! 憂ちゃん!! 純ちゃん!! 今来ちゃダメだあああッッ!!!」 梓憂純「……へ?」 澪「あーずさぁぁ~~~♪ 待ってたよも~~~~~♪」 顔を覗かせる梓に、澪が抱きつきにかかる。 それに便乗する形で唯も飛び付いていって…… 唯「あーーーずにゃん♪♪ うい~~~~♪ 純ちゃぁぁん♪」 梓「ちょ…!! 唯先輩と澪先輩まさか酔って……ひっ!」 憂「お、お姉ちゃん?? 澪先輩??」 突然のことに唖然とする3人だが、そんな事はお構いなしに、澪は梓に顔を寄せ…… 3/3
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(シリアス注意) ※ 本当の事なんて、一生言うつもりはないんだ。 望んでも手に入らないのは分かってる。 望むこと自体、間違ってるのも分かってる。 おかしいのは私なんだ。 だから、あの子を巻き込みたくない。 とても優しい子だから。 あの子はきっと、普通に恋をして、結婚して、普通の幸せを手に入れる。そういう子だ。 それが一番だと思う。 だからこれは、一生言わなくていい事だ。 ※※ カタ。 小さな物音に聡の意識は浮上する。 瞼を上げると、見慣れた天井がそこにあった。 そのまま視線を横にやると、つい最近父が買ってくれたスチール製の本棚の前に、律の後ろ姿があった。 聡「……姉ちゃん?」 律「―――あ。悪い、起こしちゃったか」 律はこちらを振り返ると苦笑した。 日はほとんど暮れていて、部屋の中は薄暗い。少し開け放った窓から入り込む風が、カーテンを静かに揺らしている。 聡はゆっくりと上体を起こした。 聡「どうしたの?電気も付けないで」 律「あー、いや。ちょっと辞書借りてこうと思って。聡寝てたし」 聡はベッドから降りると電気を点けようとして、…何故だろう、何となく――――やめた。 聡「何の辞書?」 律「英和」 聡「ちょっとどいて。―――えーと英和……あっ、あった。はい」 本棚から辞書を抜き取ると律の胸元に差し出す。 律「おッ、サンキュー。借りてくな」 聡「ちゃんと戻してよ」 律「ほーい」 律は背を向けると辞書を片手にドアの方へと歩いて行く。 ふと、その歩みが止まった。「そいや聡」と振り返る。 律「今日可愛~い女の子と二人で歩いてるの見ちゃったんだけど。あれってカノジョ?」 にやっと笑う。 聡「え?は…?」 何の事かすぐには分からず、寝起きの頭で思考を巡らせると思い当たる事があった。 聡「ち、違う違うッ!……あれはただのクラスメイトだし!つーかアイツは新庄狙い…とと」 律「…なんだぁ、違うのか」 聡「違います」 律「聡に彼女が出来た時は女心というものをしかとレクチャーしてやろうと思ってたのに」 聡「いらないし!…ていうか姉ちゃん絶対からかうから出来ても言わない」 律「なにさー。けち」 律はつまらなさそうに唇を尖らせると、ふいと顔を背けた。「でも、」と続ける。 「―――そしたらもう、一緒に映画行けないなぁ」 その口調は先程までと変わらないものだったが、聡は何故かどきりとした。 律はそのまま背中を向けて部屋を出て行こうとする。 何となく、何か言わないといけない気がした。 でも何を? 分からない。 だって俺、全然ガキだもん。分かんないよ。 なぁ、姉ちゃん、どこかへ行っちゃうの? 律と居るとたまに、怖いような、寂しいような、もどかしいような―――複雑な感覚に襲われる事があった。 それが何なのか、はっきりと分からないのは、聡がまだ中学生だからだろうか。 大人になれば、分かるのだろうか。 でも。 聡「―――俺、ずっと姉ちゃんと映画行くよ」 律の肩がぴくりと震えた。聡は続けた。 聡「姉ちゃんが呼んだらどこでも行くし、姉ちゃんが悲しい時は一緒に居るし、困った時は助けるし、…えーと」 律「聡…?」 聡「と、とにかく、俺は変わらないから。ずっと!」 律は驚いたように聡を凝視している。 聡も目を逸らさなかった。 何故、こんな事を言っているのか、自分でもよく分からない。 部屋の中はもうすっかり日が落ちて真っ暗だ。 窓から流れ込んでくる湿った空気がやけに肌に纏わりつく。心なしか、息苦しい。 まるで海の中にいるようだと、聡は思った。 今、自分は暗いの海の中を手探りで進んでいる。―――何が正解で、何が外れなんだろう。 ただ一つ言えるのは、律が悲しいのは嫌だという事。 律「――――いいな、それ。」 先に視線を逸らしたのは律だ。 顔を伏せて自分の指の爪を見つめている。親指の爪を人差し指でカリッと掻く。 律「…このままずっと居られたら幸せなんだけどな」 聡「ずっと幸せだよ、姉ちゃんは」 間髪容れずに言うと、律はきょとんと顔を上げた。大きく見開かれた瞳が聡に向けられる。 ふとその口元が緩んだ。 律「なーんか太陽みたいだな、聡は。」 聡「え?」 律「あーあ、聡が何かすごく眩しいよー。くやしいのぅくやしいのぅ」 聡「は?何言ってんのさ、姉ちゃんだって――」 律「聡のバカバカ馬鹿やろうー」 聡「ちょっ…、姉ちゃん??」 真剣に話をしていたつもりなのに、律の様子に聡は混乱する。 もしかしたら、自分はからかわれているのだろうか。 何か文句でも言ってやろうと口を開いた時だった。 「―――変わらないものなんてきっとないよ」 聡は言葉を呑み込んだ。 目の前の律はもう笑ってはいなかった。口元をぐっと引き結んで、痛々しいほど真っ直ぐで真剣な瞳をこちらに向けている。 聡にはその顔が、今にも泣き出しそうなものに見えた。 律「変わらないものなんて、ないと思う」 聡「…」 心臓が激しく脈打っている。 律「――――あ、でも変わらない事もあるな」 細い指が伸びてきて、聡の髪を優しく撫でた。 身体が、小さく震える。いつの間にかズボンの横をぎゅっと握り締めていた。動けない。 律は聡の髪に絡めていた指を離すと、ゆっくりと視線を外した。 「私はずっと、聡の姉ちゃんだ。」 ※※ 律が部屋を出て行った後も、聡は暫く立ち尽くしていた。 心臓の音がやけにうるさい。頭が混乱していてうまく思考を整理できない。 「……」 おぼつかない足取りでベッドまで行くと、そのまま身体を投げ出した。ギシッとスプリングが軋む。 無性に泣きたかった。 自分と姉は今、一体何を話していたんだろう。 いや、考えるな。考えなくていい。 もう寝てしまえ。 次に顔を合わせた時にはいつもの自分達に戻ってる。明日からはまた、いつもと変わらない日々が待っているんだ。 (この扉は、まだ開けない方いい。 ―――そんな気がする) 窓の外の夜が、ベッドの下の闇が、じわじわと聡を浸蝕していく。 ―――呑み込まれる。 聡はぎゅっと瞼を閉じると、いつしか深い眠りへと墜ちていった。 夜が、深まっていく。 ※※
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澪 「ふふ、ありがとう牢。ダイスキ。」 澪(ミオ)/ ロコ(ロコン♀) お願い:あの人に似合う、綺麗で強い人になりたいです。 願いの結果:超美人キュウコンへ進化・能力値上昇 副作用:女の子を見ると殺人衝動。他人に触られるだけで拒否反応を起こす超潔癖症。 殺人衝動:中 加害者:女の子(老若・容姿問わず)や不要になった人間、不愉快な人間が対象。 戦闘:ロコンのレベル技・タマゴ技・キュウコンの技マシン技習得 トラウマ:いつも迷惑をかけていつも頼りっぱなしの自分が嫌。 真兎さん宅牢くんと行動中。普段は適当に散歩しているが綺麗な家を見つけるとそこに住み着く。地下には下僕用の空間があるとかないとか。 澪のストーリー一覧 あかいろえのぐせっと Chocolatier(著:真兎 様) 酷愛スプリッティング(著:真兎 様) ああろみお、 ぐっどないと・まい_ だぶるばふぇすてぃば!(著:真兎 様) いちごまちちゅう、かふぇてりあ ぱてぃしぇ・ぱーてぃ うつろいぶとうかい 綻び(著:真兎 様) びしゅうものがたり